はちどりわ〜るど

それでも自分の人生に満足してるその辺によくいる外資系会社員 20代にてガン宣告。手術・抗がん剤を経て「若年性がんサバイバー」1年生。/ 「毒親サバイバー」/「性暴力サバイバー」/準ミニマリスト/日々色々勉強中 ブログで自分の幸せ&社会の幸せを考えながら生きるヒントを綴ります

がん患者が社会復帰をすること【本音編】

こんにちわ〜ハチドリちゃんです。ハチドリちゃんは、20代でガン宣告を受け、現在手術・抗がん剤治療中です。(2016年時点)

昨日の記事で「ガン患者が社会復帰をすること【決意編】」を投稿しましたが、本日は【本音編】を記載していきたいと思います。ここで、この記事をお読みの方に「え?結局は本音と建前ってやつ?」といって線を引いて頂きたくありません。【決意編】は嘘紛れもない、ハチドリの自分自身への応援も込めた決意ではありますが、その一方で、ガンの治療を受け休職をした人達が、「一般人」に紛れて社会生活を送るのは、想像以上の苦労があるのです。

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ガン治療を受けたということ

大切な命と引き換えにガン治療を受けた人の殆どに、大小様々な「後遺症」があります。最新のガン治療に、現時点で「甘い」治療はなく、治療後は前のように「元通り」になることはありません。その後遺症は、人によっては時と共に改善されるものもあれば、爆弾を抱えているという時もあります。ハチドリの場合は、現在も治療中(2016年時点)ではありますが遠出もできますし、身体の痛みは幸いなことにゼロです。しかし、①改善が期待できるものの、後遺症を抱えていること ②手術・抗がん剤による見た目の変化 ③体力の低下 が大きく問題としてあります。それらを抱えながら、勉強を続け会社に貢献をしていくことは、社会人というプロ根性というよりかは「なにくそ根性」で、日々を過ごしているのです。それは、会社員のような社会人だけに限ったことではなく、難病を抱えた人達、治療を受け後遺症と戦っている人達、皆「なにくそ根性」で、必死に生きているのです。

プロ根性を持ち続けると心が疲弊する

上記で「なにくそ根性」と記載しましたが、「なにくそ根性」でも出来ないことは、出来ないということで、治療を受けた人達は、大小関わらず「受容」に近い諦めや挫折を経験しています。ハチドリの場合は、身体の一部、外見の変化、趣味のスポーツを諦めました。一時は、全てを失った気になり絶望をしましたが、今は歯を食いしばって前を向いています。この「なにくそ根性」を持ち続けるということは、なかなか難しく、心に無理をさせていると、気づかないうちにどんどん疲弊していきます。

ハチドリが読んだ下記の記事からの引用となりますが、『復職できたら、毎朝、職場に通勤できただけで十分だと思います。「通勤が、その日一日の95%、仕事をしたようなもの」と(こっそり)考えるようにしましょう。』というところに、救われた気持ちになりました。

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そして、遅かれ早かれ、しばらくすると以下の2つの壁にぶち当たることが予想されます。

①「選民意識かよ?」といった自省を兼ねた自己問答

職場復帰をし、周りを見るとなんとまぁ・・幸せそうにみえること。病気にならず仕事をしながら、「取るに足りない」不満を周りに垂らしているアンプロフェッショナルな人達を見ていると、とてもイライラします。そうすると、周りの人達を蔑むような目で見てしまい、「他人を蔑む自分」を客観的に発見します。

そして、「周りは皆お気楽でバカばかり」と考えている自分が一番バカなんじゃないかとさらに自己を批判するようになります。自分がまるで特別な存在のように感じる=選民意識を感じている自身を、皮肉に感じるのです。

②「結局、自分は不幸じゃん」という拗ねた感情

よく治療に耐えた!よく仕事に復帰した!よく毎日を生きている!よくがんばってるわ〜!というくらい自分を肯定し褒めることが、かなり必要になります。しかし、「自己を褒めないとやっていけない惨めな自分」という、どうしてもニヒルな自分も心のどこかで拗ねた感情としてでてきます。

 

この①と②の「冷めた自分」への対策ですが、その冷めた感情も含めて自分で肯定することが重要だと思います。

「選民意識ですか?」と自己批判するのであれば、「自省ができているハチドリちゃん偉い!」と褒め、「不幸な自分・・惨めだなぁ」と拗ねているのであれば、「それだけ苦労してきたんだから、そう思うのが普通だ。」と色々な負の感情自体も、肯定してあげることが重要だと思います。 

まとめ

  1. 自分を奮い立たて、プロ根性を持つということは社会復帰に向けて非常に重要だが、一方自分に誇りを感じて褒めよう。
  2. 冷めた感情が顔を出してきたら、そのような感情も含めて自分を肯定しよう。