はちどりわ〜るど

それでも自分の人生に満足してるその辺によくいる外資系会社員 20代にてガン宣告。手術・抗がん剤を経て「若年性がんサバイバー」1年生。/ 「毒親サバイバー」/「性暴力サバイバー」/準ミニマリスト/日々色々勉強中 ブログで自分の幸せ&社会の幸せを考えながら生きるヒントを綴ります

私はがんに感謝なんてするつもりなんてないし、あなたも感謝なんてしたくないならしなくていい。

こんにちわ。ハチドリちゃんです。

私は、元若年性がん患者です。 

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私は、約1年の闘病生活があります。 

がん治療の後遺症に悩まされている一人です。 

 

しかし、今は、毎日、家族や友人達と元気に笑って過ごして、社会復帰しています。 

 

そんな私ですが、

 

がんになってよかったこと→

「がんになってよかったことなんてない。」

がんに幸せを教えてもらった→

「自分自身に幸せを教えるのはがんではない。」

がんに感謝→

「全く感謝しなくてもいい。」

がんは不幸ですか?→

「ええ。不幸です。」

 

と、言い切ります。

 

私は、闘病中に様々な人に支えられました。

苦しむ私の手を握ってくれた人。

身体が痛いという私の声を聞いて、念入りにマッサージしてくれた人。

ただ、泣き叫び喚く私の声をじっと聞いてくれた人。

大丈夫。任せて。と、私の目を見て言ってくれた人。

そして、一緒に点滴を押して病棟を散歩をした、笑顔がきれいな、あなた。 

 

皆、ありがとう。

 

このブログを通して、沢山の人達と新たに出会いました。

 

ネット上だけのやりとりの人もいれば、

直接会えた人もいます。

どの人も一生懸命でした。

そして、私は切なくなるほどそんな人達の事が好きです。

 

私は、実の親に虐待をされて育ちました。

言葉の暴力は闘病中にも受けていました。

性的な暴力を他人から受けたことがあります。 

 

そのせいで色々なことを知らず、私の世界は

とてもとても狭くて暗いものでした。

 

不貞腐れていた私に、手を差し伸べてくれる人がいました。

私は切なくなるほどそんな人達のことが好きです。

  

でも、 

 

もしも、幸せな家庭で育つことができて、  
そして、がんになる前の身体に戻ることもできる 
”スイッチ”がこの世にあるのなら、
 
今まで出会った沢山の大好きな人達に、
「沢山のありがとう」と
「さようなら」を言って
私はその”スイッチ”を泣きながら押すと思う。

 

今の「強い私」がいるのは、辛い過去のおかげなんかじゃない。

 

「不幸なことがあったから、今の私がいる」じゃない。 

 

正しくは、

「不幸な出来事があったにもかかわらず、

今の「強い私」がいる。」だ。

 

「自分に必要だった辛い出来事」なんてない。

どの苦労も全く不必要だった。

 

だから、私は辛い過去になんて感謝しない。

がんになんて感謝しない。

気づかせてくれたのは、がんなんかじゃない。

 

 

今私が、こうやって毎日を楽しく過ごせているのは、

私の強さと、 

そして私が辛い時にそばにいてくれた人達の

おかげなんだから。

 

キャンサーズギフト? この言葉なんて大嫌いです。

 

悪性度の高いがんを患い、

22歳の若さで亡くなった

Shalin Shahさんが以下の記事を書いています。(リンク先:英語)

 

上記の記事で、Shalin さんは以下のように話します。

 

私は、全ての出来事には意味(理由)があると強く信じています。 

 

末期のがんを患わなければ、私は、私の話を通して

自分の親しい友人や家族を、美しい人生の贈り物をもう少し感謝し、

ポジティブな人生を送るように、

ここまで元気づけ、影響を与えることはできなかったでしょう。 

 

これは、私がずっと探していた私の人生の目的です。

ーそれは、「可能な限り多くの人にポジティブな変化をもたらすこと」です。 

 

訳:ハチドリちゃん

 

Shalin さん、あなたは末期のがんを患わなくとも、

周りの多くの人間を勇気づけ、

その笑顔で人を幸せな気持ちにさせることができた。

あなたのその強さと、愛情で色々な人を救うことができた。

 

そして、がんがこの世からなくなれば

あなたの素敵な奥さんと、

今も色々な国を旅していたと思うと私は悔しい。 

 

だから、Thank youなんて言わないで。お願いだから。

 

人間は誰しも、自分自身に起こった出来事に理由付けをしたいものです。 

 

しかし、意味や理由をつけ、

人生の意味を見いだせていけるかは、

私達次第なのです。

 

かく言う私も、

 

周りの方々に感謝しなければ!

皆に迷惑かけている!病気になったのは私のせいだ!

 

そう信じていた時がありました。

 

そう思って苦しめていたのは、私自身でした。

 

その考えでは、前に進めませんでした。

 

私は”弱くて脆い”からこう断言できます。

「あなたの本来の強さは取り戻せる」と。

そして、「あなたが思っているよりあなたは、強い。」

 

病気になってしまったあなたへ。 

 

病気になったのはあなたが悪いからではありません。

あなたが、不摂生な生活をしていたからではありません。

あなたが、人生に感謝をしていなかったからではありません。

神様から成長のきっかけとして、与えられたものではありません。

人々をインスパイアするために、病気を患ったのではありません。

無理に前を向く必要はありません。

両親が悪いのでも、あなたが悪いのでもありません。

人間の身体は思ったより多様性があり複雑だからです。

周りの人を気にする前に、思い切り悲しむ権利があなたにあります。

死の恐怖を乗り越える必要もありません。

いつか誰にでも平等に訪れる「死」はとても怖いものです。

あなたが、今日という日を、心穏やかに過ごせれるよう心より願っております。