はちどりわ〜るど

それでも自分の人生に満足してるその辺によくいる外資系会社員 20代にてガン宣告。手術・抗がん剤を経て「若年性がんサバイバー」1年生。/ 「毒親サバイバー」/「性暴力サバイバー」/準ミニマリスト/日々色々勉強中 ブログで自分の幸せ&社会の幸せを考えながら生きるヒントを綴ります

【冗談は製品名だけにして】企業倫理ナシの小林製薬【違法ビジネス】

こんにちわ。ハチドリちゃんです。

タイトルが嫌味ったらしく、小林製薬の皆様、ごめんなさい。謝るくらいだったら書くなという感じですが、私、怒っています。

小林製薬のネーミングセンスは、大変面白いと思うのです。

定番の「ブルーレットおくだけ」「熱さまシート」「なめらかかと」どれもネーミングは秀逸ですし、愛用されている方も多いのではないでしょうか。

 

こちらの記事で、小林製薬の製品、”シイタゲン”の広告の狡猾さについて紹介しました。

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「がん」という言葉を検索しなければ、この広告は検索結果に出現しません。

この広告の悪質さは、過大広告を避けるために「がんが治る」といった謳い文句を入れない代わりに、「がん ばる人へ届けたい」と、

あえて、”がんばる”と平仮名にし、”がん(空欄)ばる”と表記、つまり、”がん”と”ばる”の間にスペースを開けることで、

”がん”というキーワードを軸に、広告を出稿している点にあります。

表記のスクリーンショット↓

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また、がん治療の経験がない方や、ご家族にがん治療を受けた人がいなければ、分かりづらいものかもしれませんが、「苦しんでいる人のみ一目で分かる」写真付きです。

横に「あきらめない」という言葉とともに、どう見ても抗がん剤を投与中の患者さんが、医療用帽子を被って微笑んでいるようにしか見えません。

小林製薬の倫理的な姿についてだけではなく、医療デマはネット上の至る所に転がっているので、

【問題はウェルクだけではない】医療知識ゼロのその辺にいる元がん患者が伝えたい「ネット上の医療デマ」の話 の記事を、永江一石さんに送ったところ、

@Isseki3
悪質な企業や広告がネット上の至る所にあり、がん患者だけの問題ではないと、本当に日本の将来を懸念しています。お時間許す限り読んでくださると嬉しいです。https://t.co/jXXv0gN4QQ

— ハチドリちゃん (@HachidoriTweet) 2016年12月5日

東京都福祉保健局に、問い合わせを行うようアドバイスをいただきました。

東京都の
東京都福祉保健局健康安全部
(薬事監視担当)
《電話》03-5320-4539 都庁内線 34-430
に電話して訴えると良い https://t.co/AIvxEggCwy

— Isseki Nagae (@Isseki3) 2016年12月5日

早速、東京都福祉保健局に電話をしたところ、

担当者の方からメールアドレスを頂き、

悪質な代替治療や民間治療を行う企業を主に、また小林製薬の広告の悪質さも併せて「通報」しました。

一人の会社員としても、また小林製薬の商品を日頃から愛用している者としても、納得がいかないので、

小林製薬のカスタマーサービスに電話で問い合わせてみることにしました。 

 

※以下は、電話内容のまとめです。

私:「こんにちわ。シイタゲンについてお聞きしたいのですが。」

大変丁寧な口調の、カスタマーサービスの方が電話に出てくれました。

相談員さん①:「大変申し訳ありませんが、シイタゲンにつきましては、

小林製薬通信販売部で取り扱っております。

電話番号を今からお伝えしますので、大変恐縮ではございますが、こちらの電話番号にかけて頂いてもよろしいでしょうか。」

 

というわけで、和やかに電話を終え、伝えてくださった電話番号に再度電話をしました。

 

私:「すみません。シイタゲンについてお聞きしたいのですが。」

相談員さん②:「はい。承っております。どのようなご相談内容でしょうか?」

 

一度電話を切っているにも関わらず、「既に承っている」と仰ることが出来るのが、素晴らしいカスタマーサービスです。

 

私:「シイタゲンはがんに効くのでしょうか。」

相談員さん②:「シイタゲンは医薬品ではなく、健康食品となっておりまして、

シイタゲンの成分ががん細胞を攻撃するものではなく、

NK細胞と言われる細胞*1の活性を高めることで、お体の免疫力を高める効用をもたらすものでございます。

抗がん剤投与中の方が、併用して副作用を目的とする、がんの再発を予防することを目的にご利用されたりする方がいらっしゃいます。」

私:「なるほど。学会でも発表されていますね。」

相談員さん②「シイタゲンが、"特定のがんに働く"ということではなく、

抗がん剤を投与されている患者さんに併用してご使用いただき、

抗がん剤の副作用が軽減された、体力の回復が見込めたという結果も出ております。」

私:「なるほど。折角、色々なことをご説明して頂いたのに申し訳ないのですが、

御社のシイタゲンの広告と、御社の倫理的な姿勢に非常に懸念を持っています。」

私:「『がん ばる人へ届けたい』と、あえて、”がんばる”と平仮名にし、”がん”と”ばる”の間にスペースを開けることで、

”がん”というキーワードを軸に、広告を出稿されている点と、

どうみても広告の写真の女性が化学療法中で、医療用帽子をかぶって微笑んでいるようにしか見えず、御社の倫理的な姿勢を疑いたくなるようなものです。」

私:「小林製薬さんの商品は、私は子どもの時から使っていますし、

日本を代表する製薬会社として、この広告の出稿の仕方は、非常に良くないと思うのです。」

相談員さん②:「ご不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ございません。

現在私は、その広告自体を確認することができないため、すぐご回答を差し上げることは出来ないのですが、

お客様のお声を上の者に申し伝え検討させて頂きたいと存じます。」

相談員さん②:「シイタゲンの効用につきましては、詳細を、インターネット上の『小林製薬の癌免疫研究』でも紹介しております。」

 

私はこのタイミングで、詳細はネット上のページを確認してくださいといった回答を得たことに少々納得ができず、再度懸念していることを訴えました。

 

私:「◯◯さんが、今すぐご回答されることができないということは、理解しているのですが、今後御社はどのような対応をされるか、また、広告についてどのように対処をされるのかということに対してお聞きしたいのです。」

相談員さん②:「私がこのようなご相談を受けるのは初めてなのですが、紛らわしい・分かりにくいと承けたまわった相談員もおります。

お客様が、ご安心し、ご納得してご利用いただけることを目的として、本件は上司に申し伝え、検討を続けさせて頂きたいと存じます。」

私:「わかりました。よろしくお願いします。」

相談員さん②:「お客様、お電話誠にありがとうございました。どうぞお身体にお気をつけてお過ごしくださいませ。」

私:「ありがとうございました。」

ここで、一度電話を切りました。

小林製薬の癌(がん)免疫研究のサイトを今一度読んでみました。

う〜ん、分かりにくいです。研究結果の詳細というところをクリックしても、いまいちよく分かりません。

研究に関することを質問するため、再度、電話することにしました。

 

 

詳細をクリックしても・・・↓

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小林製薬の説明(まとめ)に飛ぶのみ・・・↓

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私:「『例えば、抗癌剤にシイタケ菌糸体を併用すると、免疫力の値(NK活性、LAK活性)とQOL(生活の質)が改善・高まった』という結果が、AJCM(The American Journal of Chinese Medicine)に掲載されているということですが、小林製薬で検索しても、見つからないのです。」

相談員さん③「これは、小林製薬の研究結果が掲載されているわけではなく、小林製薬がジャーナルより引用しているものとなります。」 

私:「あら〜そうなんですね。わかりました。では、”シイタケ菌糸体”を英語表記で教えていただけますでしょうか。」

しばらく待ちましたが、英語表記を教えてもらえました。

 相談員さん③「”extra of lentinula edodes mycelia”となります。」

私:「わかりました。ありがとうございました。」

早速、”Extra of lentinula edodes mycelia”を Google 検索をすると、一つの記事が出てきたので要約しますと、

「1人の胃がん患者と7人の直腸がん患者を対象に、化学療法中に、”シイタケ菌糸体”の投与を行ったところ、副作用の発生率を低下させることを示唆したとのことです。」

*2

 

正直・・・”シイタケ菌糸体”のネット上の情報が少なすぎる。

小林製薬の問題点のまとめ

①悪質な広告出稿

企業ですのでお金の問題が関わってくると、倫理的な問題と対立することがある というのは、理解しているながらも、

科学的根拠がない健康食品を、

必死ながん患者に対して広告を出稿しているのは、倫理観がなさすぎます。

健康増進法・医薬品医療機器等法(旧薬事法)に違反しています。

②小林製薬独自の研究と勘違いしやすい内容

小林製薬が”シイタケ菌糸体”の効用を、ジャーナルより引用してシイタゲンの効用を説いているのですが

そもそも、シイタゲンを使用して、臨床実験をしないと効き目わからないじゃないですか?

科学的根拠がない健康食品を、必死ながん患者を対象に

広告を出稿しているのは、倫理観がなさすぎます。

※科学的根拠がないと断言しましたが、それを証拠に、小林製薬自体も

あくまでもただの健康食品だよと「栄養補助食品」としっかりパッケージに印刷しています。

※電話でも、

相談員さん②「シイタゲンが、"特定のがんに働く"ということではなく、

抗がん剤を投与されている患者さんに併用してご使用いただき、

抗がん剤の副作用が軽減された、体力の回復が見込めたという結果も出ております。」

とご説明して頂いているので、シイタゲンの研究結果かと勘違いしてしまいました。

 

②引用元を記載しているが、そのジャーナルのリンクを明記するべき。

 

③もう既に、「勘違いしやすい」といった報告を過去に受けているにも関わらず、”お客様”の意向を無視

12/15追記:「製薬会社」と書いたものの、この会社本当に「製薬会社」なのでしょうか?

「あったらいいなをかたちにする」とありますが、この自称:”製薬会社”は

「別にあってもなくても良いものを、売上のためにかたちにしていない?」

 

例えば、こちら:ぶり返す肛門のかゆみ・痛みに|オシリア|小林製薬

という「おしり専門の薬」を、これまたキャッチーなネーミングで売り出しています。

この動画は、アメリカの『サタデー・ナイト・ライブ』というコメディ番組の、

「ジーンズからはみ出る、おしりは太陽や風にさらされてタイヘン!乾燥しちゃってます!そんなあなたのおしりを守るために、おしり専用クリームの紹介」

という思い切り、ギャグのパロディCMなのですが、

このパロディCMに馬鹿さとほぼ変わらないようなことが、

日本で現実に起きているという悲しい事実・・。   

「カスタマーサービス一流」の相談員さん達、

こんな倫理観がない企業で働いていること、プライド許せなくないですか?


2/15追記

小林製薬の社長の小林章浩さんのインスタグラムの写真に

この広告は、企業倫理としていかがなものでしょうか?とコメントしてみました。 

→結果:無視!!

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小林”製薬”さんの今後の対応を期待しております。

オススメ!の記事

【がんビジネス】の「免疫力アップ」は、”女子力アップ”の滑稽さ”と同じ

いきなりですが、ハチドリちゃんは、「女子」です。

多分、ギリギリ、巷で言う”女子力高いね!”の女子の枠に入ります

私は、可愛いものが大好きだし、メイクも好き。

おしゃれなカフェを知っているし、靴は綺麗に整えられていて、料理もできます。

指先は常に清潔で短めの爪に、綺麗なネイルで保っているし、部屋はいつも片付けられています。

私の”女子力”ってやつは相当なもんで、2016年12月7日の全記事削除予定のMERYや、本屋で陳列されている女性雑誌のライフスタイルも、顔負けですよ?

インスタグラムで、オシャレな写真をせっせとあげて、いいね!をゲットしながら、夜景の見える綺麗なレストランで乾杯なんてしちゃう、愛され女子☆だね。

男性諸君、「女子力ww」って馬鹿にするのも、結構だけど、キラキラ女子は日々努力しているんだから、その努力に少しは認めてよってなもんです。

なんの話か分からなくなりそうなのですが、

この記事は、がんにまつわる「免疫力アップ」ビジネスの話。

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【問題はウェルクだけではない】医療知識ゼロのその辺にいる元がん患者が伝えたい「ネット上の医療デマ」の話

こんにちわ。ハチドリちゃんは、元若年性がん患者です。がんと宣告されてから今まで様々なことを身をもって学習してきました。がん患者さん達は、ネットのデマに大なり小なり被害にあっています。この状態では、”今は健康”なあなたも犠牲者となる可能性があります。この状況は、けして無視することはできません。 

インターネット上の「嘘のかたち」は日々進化している

前回の記事にて、医療デマ情報にまみれた「WELQ」というヘルスケア情報のキュレーションメディアや、がん予防の効果が期待される食品をまとめた「デザイナーフーズという25年前の遺産」を、リソースも確認せず、2016年に記事として発行した情報サイト「マカロニ」の無責任さについて取り上げました。

これは一例であり、インターネット上では数多くの医療デマが、「知的な情報」として蔓延しています。

がんにまつわる食事療法や健康食品、代替治療をはじめとするビジネス、スピリチュアルな”治療”、東洋医学・西洋医学の誤解について考えていきたいと思います。

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医療知識ゼロのその辺にいる元がん患者が、日本全国に伝えたい大切な3つこと

こんにちわ。ハチドリちゃんは、元若年性がん患者です。がんと宣告されてから今まで様々なことを身をもって学習してきました。医療知識は全くない、どこにでもいる会社員ですが、渾身を込めて、日本全国に伝えたい大切な3つのことを、お話したいと思います。

①.人間という生物は、あなたが思っているよりとても「複雑」    

医者は神様ではない本当の意味

 「医者は神様ではない」という言葉をよく聞くと思いますが、なぜ「医者は神様ではない」のでしょうか。誤診もあるから?人間的ミス(医療ミス)も起こりうるからでしょうか?それも勿論あります。しかし、私達が改めて学ばなければいけない一番大事なことは、「人間は本当に謎が多い、複雑な生物」であるということです。 

 

豊かな社会の限界

 私達は、最新のテクノロジー(スマートフォン・PC・車等)に囲まれていますし、科学者達は、一般人が考えもつかない緻密な計算をして、ロボットを打ち上げ未知の宇宙を探検することができる世の中に生きています。

医療も日々進化をしており、ALSを代表とする難病を除き、治療方法も「標準的な治療」が確立され、それに加え最先端医療や、予防医療としてのワクチンもあります。

これらは、長年人間達が積み重ねてきた英知です。こんな充実した世界に生きていると、私達は、生命もなんとかなると思ってしまう傾向にあるのではないでしょうか。

例えばがんであれば、その英知=標準的な治療を受け、手術・抗がん剤・放射線治療により、合併症をおこし、想像を絶する痛みで苦しんでしまう人達、しかも苦しむだけではなく、病原が取り除くことができない人達もいます。

痛みの原因への対処が無く、「医療の谷間」で苦しんでいる人達もいます。また、予防医療としてのワクチンを打った後に、深刻な副作用を訴えている人達もいます。

「治療方法」がないという現実をつきつけられた人もいます。

血液検査や、MRI・CTなどといった医療検査機器でも、分からないこともあります。

これらは全て事実なのです。

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ハチドリとブログについて

ハチドリちゃんです。先日めでたくがん治療を卒業しました。本当の意味で人生から立ち直るために、ここで改めて自分自身について記しておこうと思います。

このブログの趣旨

自分と自分の家族の幸せを考えながら、社会の幸せも考えていきたいブログです。

がんという病気だけに当てはまらず、幸せについて考えている方、どなたでも是非読んでみてください。

ハチドリちゃんについて

ハチドリは現時点(2016年)で若年層の域の年齢です。会社員。夫と二人暮らしです。以下の過去があっても、ハチドリは、自分の人生に満足している「特別でもなんでもない、その辺にいる人」です。

ハチドリのミッション

このブログは、こんなハチドリの人生模索ノートでもあります。まずは自分自身と家族を救うことを第一に考えています。

このブログを読んで、同じように悩んでいる人々・どこか心に爆弾を抱えながらも、一生懸命生きている人達が、人生を良い意味で見つめ直せるキッカケになることや、このブログの記事が、少しでも社会のためになることを願って綴っていこうと思っています。

また、ハチドリは子どもを持つことは肉体的にはできませんが、貧困・家庭内虐待・イジメ・性的虐待・難病などの経験を持つ子ども達に、少しでも手を差し伸べていけるような活動をすることも、ライフミッションにしたいと思っています。

「ハチドリのひとしずく」という物語の「クリキンディ」という名のハチドリのように、ハチドリちゃんもひとしずくを垂らしていきたいです。"I am doing the best I can"

 

 

ハチドリちゃんの過去について

性犯罪者の犠牲者・周りの大人の無理解・いじめ

内容が内容なので、ここで多くを話すことはありませんが、「性犯罪の犠牲者」です。性別関係なく人間として生きている限り、性的な犠牲者になりうる危険性を含んだ世の中ですが、ハチドリは犠牲になることがやや多かったように記憶しています。

最初に性犯罪を受けたのは5歳の時で、中学〜高校にかけては特に1ヶ月に3回は大なり小なりの犯罪を受けていました。警察に一度突き出したことがありますが、淡々となにをどうされたかといったことを、話さなければならなかったことを苦痛に感じ、以来口をつぐむようになりました

中学の時には、浮いていたのでいじめにあいました。一人で寝たふりをしながら食べたお弁当の時間は、苦しかったです。

性的犯罪を受けたことを話すと、大人達は困惑するだけで、それを理解できない同年代の同性の子どもは、ハチドリを嫌悪しました。

今よりは体罰が許される時代の教師に囲まれ、時には教師でさえハチドリを性的な対象にしました。

命に関わる裏切りと・負のループ

また、高校の時に命に関わる裏切りを経験しており、その傷は癒えてはいますが、憎しみは消えてはいません。時効ではないので、訴える等をして相手の人生をボロボロにしてやりたい衝動がたまにありますが、相手の顔を思い出すだけで吐き気がするので、それは得策ではないでしょう。

その後、大学時代前半には、DVをする人と付き合う等、負のループをしばらく経験しました。

毒親との関係・辛い幼少〜青年期

毒親持ちであり、幼稚園の頃から体罰・言葉の暴力を受けて育ち、がん治療中にも様々なトンデモ発言に、心身ともに追い詰められ、ついに心のリミッターが外れ、両親を毒親と闘病中に認定しました。

幼少時〜学生時代の写真はほとんど持っていません。嫌な思い出ばかりだからだと思います。

がん宣告と闘病

2016年前半にがん宣告を受けました。ステージは、初期側の中期です。外科手術3回。抗がん剤治療6回を経て、2016年後半に治療を終了しました。

臓器を失い、肉体的な痛みと、後遺症と戦っています。抗がん剤治療によりロングが自慢だった髪の毛も無くしました。また、がん治療に関係するPTSDを発症しました。

家族構成は、夫のみ。子どもはがん治療により肉体的に持つことが出来ません。

がん治療中に受けた未熟な人々による数々の未熟な言葉や、肉体的苦痛から、それまでの人間関係・人生観について、強制的に見つめ直すという「心の外科手術」を経験しました。

がん宣告前の充実した人生

経済的に独立してから、夫に出会い結婚するまでも色々あったものの、幸せな時間がありました。海外に比較的よく行き、時にはクラブではっちゃけることも、友達と朝まで語り合うことも、爆笑したり、仕事に関しても、自分が満足をする成果を出し、所属している組織から認められるといった経験があります。

何も知らない人から見たら、ハチドリはきっとキラキラしているリア充だと思われていると感じる時があります。(リア獣。ハチドリ、鳥だけにね。)

※がん宣告により、2016年は思い切りそのキラキラから蹴落とされたわけですが・・。

理解者の夫と依存

夫に対しては、現在夫という役割以上に加え、父兄的なものを求めており依存的な状態であることを認めています。

「辛かったけどまあ仕方なくない?そういうことを許せて大人ってもんじゃない?」というハチドリに、夫は、何時間もかけて「子どもは殴って躾けることは間違っている。」「性犯罪を受けたのはハチドリは悪くない。性犯罪を犯す奴を許してはいけない。」ということを説得をし、目が覚めました。

そして、がん宣告後は、この「許してはいけない」という本当の意味は、「これ以上心の奥底に巣食うことを許してはいけない」ということであると、夫は伝えてくれています。

本当の意味で前を向く一歩

そんな心身共に支えながらも、気丈に振る舞うハチドリ夫ですが、夫自身も沢山傷が付き、心に支障がでてきました。

夫の辛さを実感したことをきっかけに、心療内科の受診の決断に踏切り、専門書を読みながら、全ての辛かった過去を「苦しみだった」と認定し、それらと向き合い心の未熟さから立ち直って行こうと模索中です。(2016年冬)

 

最後の治療

最後の抗ガン剤、最後の治療が終わった。3回の手術。6回の抗ガン剤。  

全身の痛み、吐き気。  吐いた後、鏡の中の私を見る。

髪の毛はない、まつげも眉毛もない。 青白い顔。針による腕の内出血の跡。 体の、赤黒く、長い傷。そうか。私は、人間なのか。

自分の異常な排泄物を見つめて、ため息とともにトイレを流す。

痛みが酷く、生きることを辞めたい時があった。

歩く、食べる、排泄、どれも出来ない時があった。

痛みに耐えて、寝て、天井だけを見つめた日。恐ろしい悪夢。

全身麻酔から目が覚めた瞬間の光景。汗で濡れた病院のパジャマ。

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【若年性がん患者VS毒親】テキトー漫画&雑な方法でこの世に送りだしてみる⑤

こんにちは〜。ハチドリちゃんです。 ハチドリは、若年性がん患者で、抗ガン剤治療中です。(2016年)ハチドリは物心ついたときから、両親より体罰や言葉の暴力を受けて育ちました。なお、自分の親のことを「毒親」と認定したのは、がん闘病中です。そんな毒親な両親とのやりとりをマンガにしました。

尚、ハチドリちゃんは、絵を描くという経験はほとんどありません。紙に描いたテキトーな漫画を「スマホで写真を撮ってアップ」するという、すごく雑な方法で、ゆる〜くアップしていきます。

多分普通の感覚の持ち主は、色々な意味で、え〜なにこれ(引き気味+困惑という感じになる気がします。笑 

登場人物はこちら

過去記事:若年性がん患者が毒親に言われた言葉 - はちどりわ〜るど

【アヤシイがん治療の巻】 

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以前、大切な人ががんと宣告された時、絶対やってはいけない3つのこと を記事にしましたが、その中の一つに「代替治療・民間治療を勧めること」があります。民間治療は、ナチュラル・オーガニック教に入信している友人からの勧めだったのですが、代替治療はドクパパチャン(ハチドリ実父)からの勧めでした。こういった治療を勧めるということ自体は、この世の中ある程度致し方のないことだとは思います。しかし、がん治療は、恐怖で感情を支配される中でも冷静な判断が絶対に必要不可欠です。